アメックスは個人向けカード以外にも法人向けのカードの発行も行っており、より多くの利用可能額やポイント還元率など多彩な特典が用意されています。
経費の決済を法人向けカードを使うことで、業務の効率化やポイント・特典を手に入れることができ、そのポイントを使って海外旅行や福利厚生に利用することもできます。
経営者や個人事業主の方が、経理業務の効率化やキャッシュフローの改善など便利にアメックスカードを使う為の方法をお伝えしていきます。
アメックス法人カードとは
アメックスの法人カードとは、アメリカに本社を置くクレジットカードの発行元企業です。正式名称なアメリカン・エキスプレスと言い、国際ブランドとしても有名です。
アメックスは個人用のクレジットカードのほか、法人用クレジットカードの発行も行っています。現在、世界140ヶ国、会員数7800万人以上の規模です。
アメックスの法人カードは、別名ビジネスカードと呼ばれています。法人カードとは、通常の「個人カード」と呼ばれるクレジットカードとは異なり、日常のショッピングや旅行などの個人的な使用ではなく、法人や事業主向けに発行されるクレジットカードです。
法人カードは以下のような法人や事業主に対して利用されます。
- 株式会社、有限会社、合同会社、合弁会社
- 個人事業主(小売店経営、フリーランス)
- 弁護士法人、税理士法人、行政書士法人などの士業事務所
- 財団法人 など
法人カードは、法人口座に対して支払いが行われ、カードの利用可能金額も一般的には個人カードよりも高額に設定されます。また、従業員用の追加カードも発行可能です。
コーポレートカードとの違いは?
また、法人カードとよく似たものに、コーポレートカードがあります。法人カードとは異なり、コーポレートカードは法人口座を支払いのために使うことができますが、その対象が異なります。
法人カードは、法人の経営者が申し込むことができます。主に中小企業向けに設計されており、個人事業主も対象となっています。一方、コーポレートカードは、従業員数が20名以上の大企業向けです。
また、コーポレートカードは利用限度額が一般的に高めに設定されており、これが大きな特徴の一つです。ただし、どちらも厳密な定義があるわけではなく、具体的な条件は各クレジットカード会社が定めています。
法人カードと個人カードの違い
法人カードと個人カードの主な違いは以下の通りです。
- 引き落とし口座の名義: 個人カードは個人名義の口座から引き落としされるのに対し、法人カードは法人名義の口座から引き落とされます(個人事業主の場合は個人名義の口座)。
- 利用可能金額: 法人カードは高額な取引に使用されるため、一般的には個人カードよりも高額な利用可能金額が設定されます。
- 付帯特典: 法人カードにはビジネスに役立つ特典が付帯され、従業員用の追加カードにも適用されることがあります。
用途が違うことはもちろんですが、法人向けカードがビジネスに特化したサービスが付帯していることに対して、個人向けカードは旅行やエンタメ向けのサービスが付帯している点に大きな違いがあります。
アメックスの法人カードは、ステータスが高いカードが欲しい人、設立1年目でも事業用クレカが欲しい人、出張が多い人、経費を削減したい人、シェアオフィスやコワーキングスペースを活用したい人などにおすすめのカードです。
アメックスの法人カードの種類
アメックスが発行しているアメックスの一般的な法人カードには、下記の3種類があります。
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・グリーン・カード
ポイント還元率:0.3~1.0%
発行スピード:2週間程度
ETC年会費:無料
旅行傷害保険(補償額):国内旅行保険:最高5,000万円
海外旅行保険:最高1億円
特徴は、新規入会で最大35,000ポイント獲得可能、タッチ決済で便利にお買い物を楽しめること、プロテクションサービスで返品対応も可能、貯めたポイントはマイル以外にも交換可能、各種保険が充実しているから海外旅行も安心などです。
年会費を抑えつつゴールドカード並みの特典やサービスを受けたい人や、国内外への出張・旅行が多い人、個人事業主や起業直後の人におすすめのカードです。
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード
ポイント還元率:0.3~1.0%
発行スピード:2〜3週間程度
ETC年会費:無料
旅行傷害保険(補償額):国内旅行保険:最高5,000万円
海外旅行保険:最高1億円
法人格のある法人代表者向けゴールドカードで、豊富なプロテクションサービスがあります。
また、貯まりやすく使いやすいポイントプログラムがあり、ビジネス・カード会員様向けイベントも多数用意されています。
年間利用額が200万円以上の人、経費処理を楽にしたいと考えている人、高額決済をする可能性がある人におすすめのカードです。
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・プラチナ・カード
ポイント還元率:0.3~1.0%
発行スピード:2〜3週間程度
ETC年会費:無料
旅行傷害保険(補償額):国内旅行保険:最高5,000万円
海外旅行保険:最高1億円
プラチナカードはもともと招待制カードでしたが、現在は申込制に変更されているため興味があれば誰でも申込むことができます。
年会費は驚異の10万円越えですが、その分ゴールドカードよりも充実した優待やサービスが付帯しているのが特徴です。
何よりも大きな特徴として、プラスチック製ではなくメタル製カードである点です。本会員のみメタル製になりますが、ステータスを示すには十分過ぎる存在感があります。また、付帯するサービスもゴールドカードよりもワンランク上になっているため、年会費以上の楽しみ方・使い方ができるのも大きな特徴です。
日本最高峰のステータスを持つ法人カードの所有を考えている人、優待のステータスを高めたい人、海外への旅行や出張が頻繁にある人におすすめなカードです。
現在はビジネスグリーン・ビジネスゴールド・ビジネスプラチナの3種類全てが招待なしで申し込み可能です。カードランクが上がるごとにステータスが高くなり、それに伴いサービス内容も充実していきます。
法人カードのメリット・注意点
法人カードを導入することで生まれるメリットと、注意すべきポイントについて詳しく解説します。
メリット:
- 経理業務の効率化: 従業員用の追加カードを利用することで、経費精算の手間を減らすことができます。
- キャッシュフローの改善: 支出を法人カードに一本化することで、キャッシュフローの安定化が期待できます。
- 柔軟な支払い方法: 分割払いやリボ払いの選択肢があり、支出のタイミングに応じて柔軟に対応できます。
- ポイント獲得: 支払い金額に応じてポイントを獲得し、経費削減や従業員への報奨として活用できます。
注意点:
- 利用可能金額の確認: 事業のニーズに応じて十分な利用可能金額を設定することが重要です。
- 利用ルールの制定: 従業員の利用ルールを明確にし、不正利用を防止するための対策を講じる必要があります。
アメックスのビジネス・カードのメリット
アメリカン・エキスプレス(アメックス)のビジネス・カードには、次のような特典があります。
- 法人ごとに設定される利用可能金額
- 柔軟な支払い方法: 分割払いやリボ払いを選択できる「ペイフレックス® for Business」
- ポイントを活用した経費削減: カード利用でポイントを獲得し、事業の運営に役立てることができます。
- ビジネスを後押しするサービス: 経理業務の効率化や事業拡大を支援するサービスが充実しています。
これらの特典を活用することで、より効率的にビジネスを運営し、競争力を高めることができます。
アメックスのビジネスカードの申し込みに必要な書類
アメックスのビジネスカードを申し込む際に必要な書類は、以下の通りです。個人事業主と法人で異なりますので、それぞれのケースに合わせてご準備ください。
個人事業主の場合:
代表者の本人確認書類(以下のいずれか)。コピーを提出します。
- 運転免許証
- 運転経歴証明書
- 各種健康保険証
- 住民票の写し
- マイナンバーカード(表面のみ)
- 在留カード
- 特別永住者証明書
法人の場合:
- 代表者の本人確認書類
- 商業登記簿謄本または登記事項証明書のいずれか
申請手順はオンラインで行うことができます。また、申請後はアメリカン・エキスプレスによる審査があります。
個人事業主の場合、カード受け取りまで約3週間、法人の場合は約5週間かかる場合がありますので、余裕を持って手続きを進めてください。
まとめ
法人カードは、事業運営を支援する強力なツールであり、個人事業主から大企業まで幅広く活用されています。
自身の事業ニーズに合った法人カードを選ぶ際には、利用可能金額や付帯サービスなどを比較検討し、最適なカードを選ぶことが重要です。