Google Adsense(アドセンス)や Amazonアソシエイト、その他ASPサービスから収入を得ている『アフィリエイター』が最近かなり増えてきていますね。
かく言う私も、個人事業主として事業の一環でアフィリエイト収入を得ています。
アフィリエイターにとって、年間通して最もメンドクサイ作業の1つが『確定申告』ではないでしょうか?
年間に発生したアフィリエイト収入をすべて計算しなくてはならないため、私のように複数のASPサービスから収入を得ているアフィリエイターにとっては、かなり時間を取られる作業となります。
ここで、初めて確定申告を行う多くのアフィリエイターの方が...
という点で悩むのではないでしょうか?
(実際に最初は私もかなり迷いました)
インターネットで調べても、サイトや記事ごとに異なった説明が載っており、余計分からなくなってしまったという方も多いと思います。
そこで今回は、長年アフィリエイターとして確定申告を経験してきた私が、アドセンスおよび各種ASPにおける売り上げ計上タイミング について、正しい内容で、分かりやすく解説していきたいと思います!
基本的に ”収益が確定した日” を売上日として計上する
確定申告の基本的な考え方として、"収益が発生した日" ではなく、"収益が確定した日" を売上日として、売り上げに計上することになっています。
どれだけ収益が発生しても、
それらの収益が実際に振り込まれる額として確定した日 = 売り上げとして計上するタイミング
となります。
そのため、特に年末(12月)に発生したアフィリエイト収益については、確定申告の計上年度について注意が必要です。
このことを念頭に置いて、読み進めてください。
アフィリエイト収入はいつ(何月)の売り上げとして計上する?
それでは、アフィリエイトプログラムごとの、具体的な計上タイミングについて紹介していきます。
①『Google Adsense(YouTube含む)』の場合
アドセンス(およびYouTube収入)の場合、今月に発生した収益は、翌月中に確定するシステムとなっています。
つまり、当月分に発生した収入 ⇒ 翌月分の売り上げ として計上することになります。
例:2020年12月中に発生したアドセンス(YouTube含む)収益
⇒ 2021年1月分の売り上げとして計上
なお、アドセンスの管理画面から『お支払い』を選択することで、月別の確定収入額を確認することが出来ます。
※画像は2021年1月時点のアドセンス管理画面です。様式は今後変更になる可能性があります。
▼ "開始残高" に記されている金額が、その月に確定した = 売上として計上する額となる。
注意
銀行への支払い基準額(8,000円)を下回った場合でも、確定した月の売り上げとして確定申告時に計上する必要があります。
"実際に振り込まれなくても確定申告する必要がある点" に注意してください。
②:『アマゾンアソシエイト』の場合
アマゾンアソシエイトの場合、当月分に発生した紹介料 ⇒ 翌々月(2か月後)に確定する ことになっています。
例:2020年11月に発生した紹介料
⇒ 2021年1月の売り上げとして計上
注意
上述したアドセンスの場合と同じく、銀行への最低支払金額を下回った場合でも、確定した月の売り上げとして確定申告時に計上する必要があります。
"実際に振り込まれなくても確定申告する必要がある点" に注意してください。
③:『楽天アフィリエイト』の場合
楽天アフィリエイトの場合も、アマゾンアソシエイトと同様に、当月分に発生した紹介料 ⇒ 翌々月(2か月後)に確定する ことになっています。
▼楽天アフィリエイトのレポート画面より、月別の確定金額を一目で確認することが出来ます。
例:2020年11月に発生した紹介料
⇒ 2021年1月の売り上げとして計上
ここで楽天アフィリエイトのようなプログラムの場合、ポイント付与分は確定申告する必要があるのか?という疑問が生じます。
正直なところ、2021年1月時点においては、ネット上のポイントに課税するか否かの判定はグレーゾーンとなっています。
▼こちらの記事も参照
-
結局のところ、クレジットカードで得たポイントやマイルは課税対象になるのか?
クレジットカードで飛行機に乗りまくってマイルがめっちゃ貯まる! クレジットカード入会キャンペーンで沢山のボーナスポイントがもらえた。 知り合いにカードを紹介して紹介ボーナスポイントが付与された。 等々 ...
続きを見る
そのため、個人的には実際に現金として振り込まれる "楽天キャッシュ" として確定した分のみを、売り上げとして計上すれば良いと思っています。
(おそらく、税務署から指摘を受けることはまずないと思います)
④:『その他ASPサービス』の場合
A8.net, バリューコマース, アクセストレードなど、その他のASPサービスに関しては
いずれも 収益(成果)が確定した日 ⇒ 売上として計上する タイミングとなります。
決して
- 売り上げ(成果)が発生した日
- 銀行に振り込まれた日
が売り上げに計上するタイミングではないので注意してください。
▼成果が実際に確定(承認)された日 が、売り上げとして計上するタイミングとなります。
例:2020年10月に成果が発生し、2020年12月にその成果が承認された
⇒ 2020年12月の売り上げとして計上
注意
ASPサービスについては、"成果が振り込まれた日 = 売上日" として誤って計上する方が非常に多い印象です。
上述したように、正しくは "成果が承認(確定)された日 = 売上日" ですので、計上タイミングに注意してください。
計上タイミングに注意してスムーズな確定申告を!
以上が、各種アフィリエイトサービスにおける、売り上げ計上タイミングとなります。
特に年末に発生した収益について計上タイミングを誤ってしまうと、次年度以降の確定申告時にズレが生じてしまいます。
もしも税務調査が入った際に、ズレを指摘されると苦しい結果(修正申告・追徴課税など)になる恐れがあります。
そのため、アフィリエイターの方は
収益が確定した日 = 売り上げ計上タイミング
という確定申告の原則を忘れないようにしましょうね!
もしも何かご不明な点がある場合は、コメント欄もしくはお問い合わせフォームより気軽にご質問ください。