▼次回(2019年上期版)はこちら
-
【2019年上期版】アメックスセンチュリオン、プラチナカードの国別の保有者数や平均年収についてデータで見てみる
▼次回(2020年上期版)はコチラ アメリカン・エキスプレスの発行するカードラインナップの中でも、最上位のステータス性と希少性を誇る『アメックス・センチュリオン・カード』と『アメックス・プラチナ・カー ...
続きを見る
アメリカン・エキスプレスの発行するカードラインナップの中でも、最上位のステータス性と希少性を誇る『アメックス・センチュリオン・カード』と『アメックス・プラチナ・カード』。
▼アメックスに限らず、全てのクレジットカードの中で最上位に君臨するセンチュリオンカード。所有者は富裕層に限られる。
▼プラチナカードの中でもトップクラスのステータス性を誇るアメックスプラチナ。センチュリオンに次ぐ希少性の高さ。
これらツートップのクレジットカードを、街中で使用している人を見かけることはあまり無いと思います。私も自分以外でアメックスプラチナカードを使用している人を見かけたことは未だにありません。
ここで興味が沸くのが、センチュリオンカードとプラチナカードを所有している人は一体どの程度の割合なのか、ということ。
そして、所有者の平均年収は一体どのくらいなのか、ですね。
実はこれらのデータは公式で公開されているのです。
アメリカン・エキスプレスの海外公式サイトでは『CENTURION & DEPARTURES MEDIA KIT』という、アメックスが公式で発行するWEB雑誌を閲覧することができます。
▼CENTURION & DEPARTURES MEDIA KIT(閲覧はコチラ)
このWEB雑誌では、センチュリオンカードとプラチナカードに関する各種統計データが載っています。世界各国のデータが紹介されているため、日本国内と他国との比較なども簡単に行うことができます。
そこで、アメックスがWEB雑誌上で公式に公開しているデータを元に、国ごとの所有者数や平均年収などについてまとめていきたいと思います。
※集計データは2018年12月時点のものです。
センチュリオン・プラチナ保有者の国ごとの『所有者数・割合』
まず、センチュリオン、プラチナカードの国ごとの所有者数、および人口に対する割合をまとめてみると以下のようになりました。
まずはセンチュリオンについて。
▼アメックス・センチュリオンの保有者数と割合
エリア | 国・地域名 | 保有者数(世帯) | 人口に対する割合 |
---|---|---|---|
ヨーロッパ | イギリス | 13,000 | 0.020% |
ドイツ/ オーストリア |
9,100 | 0.010% | |
スイス | 3,200 | 0.038% | |
フランス | 1,700 | 0.003% | |
イタリア | 1,650 | 0.003% | |
オランダ | 1,200 | 0.007% | |
スペイン | 900 | 0.002% | |
スウェーデン | 500 | 0.005% | |
中東 | サウジアラビア | 2,750 | 0.009% |
アジア | 日本 | 8,000 | 0.006% |
香港 | 10,000 | 0.136% | |
中国 | 3,000 | 0.0002% | |
シンガポール | 1,800 | 0.032% | |
台湾 | 1,700 | 0.007% | |
インド | 1,500 | 0.0001% | |
パシフィック | オーストラリア | 6,000 | 0.025% |
ラテンアメリカ |
メキシコ | 6,500 | 0.005% |
アルゼンチン | 1,000 | 0.002% |
センチュリオンカードについては上表のようになりました。さすがに超の付く富裕層限定のセンチュリオンともなると、どの国も所有者の割合は非常に低くなっていますね。
日本国内における所有者の割合は0.006%となっており、およそ16,000人に1人という割合です。滅多にお目にかかることのできない存在ですね。
その他では、一番割合が多いのが香港の0.136%(735人に1人)、一番低いのがインドで0.0001%(100万人に1人)となりました。世界各国からビジネスマンの集まる香港ならセンチュリオンの所有者を見かけることができるかもしれませんね。
では続いてプラチナカードの結果です。
▼アメックス・プラチナの保有者数と割合
エリア | 国・地域名 | 保有者数(世帯) | 人口に対する割合 |
---|---|---|---|
ヨーロッパ | イギリス | 61,000 | 0.093% |
ドイツ/ オーストリア |
41,800 | 0.046% | |
スイス | 6,800 | 0.082% | |
フランス | 11,700 | 0.018% | |
イタリア | 24,000 | 0.040% | |
オランダ | 5,500 | 0.032% | |
スペイン | 8,500 | 0.018% | |
スウェーデン | 12,000 | 0.120% | |
中東 | サウジアラビア | 3,000 | 0.009% |
アジア | 日本 | 89,000 | 0.070% |
香港 | 11,900 | 0.161% | |
シンガポール | 4,500 | 0.080% | |
台湾 | 7,500 | 0.032% | |
インド | 6,000 | 0.0004% | |
パシフィック | オーストラリア | 24,000 | 0.099% |
ラテンアメリカ |
メキシコ | 45,000 | 0.037% |
さすがにプラチナカードに関しては、センチュリオンカードに比べ所有率は高くなっていますね。国によってはセンチュリオンカードが存在せず、最上位カードがプラチナの国もあるのでこれが要因になっている可能性もあります。
日本での割合は0.070%となっており、およそ1,400人に1人という割合です。これでもまだクレジットカードの中では非常に希少な部類の割合だと言えます。使用者が中々見つからないのも無理はありません。
その他では、一番割合が多いのは同じく香港で0.161%(621人に1人)、一番低いのがインドで0.0004%(25万人に1人)となりました。理由はセンチュリオンと同じでしょう。
センチュリオン・プラチナ保有者の地域ごとの『平均世帯年収』
続いてセンチュリオンおよびプラチナカードの、地域ごとの平均世帯年収についてまとめてみました。
まずはセンチュリオンカードについて。
▼アメックス・センチュリオン保有者の平均世帯年収
地域 | 欧州・中東 | アジア | パシフィック |
---|---|---|---|
年間世帯収入(外貨建て) | 120万ユーロ | 170万米ドル | 140万豪ドル |
年間世帯収入(円建て) | 1億5,352万円 | 1億9,121万円 | 1億1,320万円 |
※記事執筆時点の為替レートで計算しています。
さすがにセンチュリオンカードの所有者ともなると、平気で年収1億オーバーしてきますね。やはりこれほどの収入があって初めて持てるカードだということですね。比較してみるとアジアの平均額が高くなっているため、アジア地域での審査は厳しく設定しているのかもしれません。
続いてプラチナカードについてです。
▼アメックス・プラチナ保有者の平均世帯年収
地域 | 欧州・中東 | アジア | パシフィック |
---|---|---|---|
年間世帯収入(外貨建て) | 29万ユーロ | 88.34万米ドル | 74.5万豪ドル |
年間世帯収入(円建て) | 3,710万円 | 9,903万円 | 6,623万円 |
※記事執筆時点の為替レートで計算しています。
どうでしょうか。個人的にこれは少し意外な結果でしたね。私は以前までプラチナカードの所有者平均は1,000万円ほどだと聞いた覚えがあるので、これほど高いとは思いませんでした。
ただ、当然私の年収はこの金額に遠く及んでいませんがプラチナカードを発行できています。なので審査合否の目安として見るよりも、あくまでデータとして捉えるべきだと思います。
センチュリオン・プラチナ保有者の『平均年齢・性別等』
最後に、センチュリオン・プラチナ所有者の平均年齢と性別、その他の割合についてまとめてみました。
▼センチュリオン・プラチナカードの各割合について
項目 | センチュリオンカード | プラチナカード |
経営者・共同経営者の割合 | 54% | 31% |
アメックス保有歴 | 23年 | 18年 |
平均年間旅行回数 | 11回 | 8回 |
平均年齢 | 55歳 | 54歳 |
男性 / 女性の割合 | 55% / 45% | 55% / 45% |
これは非常に興味深いデータですね。
まず、センチュリオン・プラチナカード所有者に占める経営者の割合が非常に高いですね。また平均年間旅行回数も10回近くとなっています。アメックスは航空・トラベル関連の特典やコンシェルジュデスクなどのサービスが非常に充実しているため、出張などで多忙な経営者層に好んで選ばれているものと思われます。
また、やはりセンチュリオン会員ともなるとアメックスの会員歴が20年を超えてきています。センチュリオンのインビテーションを受け取るには長年カード利用歴を積み重ねることが大事であると伺えますね。
平均年齢・性別割合はセンチュリオン・プラチナ共にほぼ同じ値となっています。
いかがでしたでしょうか。このようにアメックス2トップのカードについて、データで各項目を分析してみると面白い結果になったと思います。今後も新たなデータが公表され次第、更新していきます!
▼次回(2019年上期版)はこちら
-
【2019年上期版】アメックスセンチュリオン、プラチナカードの国別の保有者数や平均年収についてデータで見てみる
▼次回(2020年上期版)はコチラ アメリカン・エキスプレスの発行するカードラインナップの中でも、最上位のステータス性と希少性を誇る『アメックス・センチュリオン・カード』と『アメックス・プラチナ・カー ...
続きを見る