最近、日本でもニュースやテレビ番組において『キャッシュレス』という言葉をよく耳にするようになりました。
キャッシュレスは、主に以下の3種類に分けられます。
- 電子マネー(Suica, nanaco, waonなど)
- デビットカード
- クレジットカード(クイックペイ含む)
つまりキャッシュレスとは、現金(お札・硬貨)を使わない支払方法だと考えてもらえれば大丈夫です。
海外では数年前からすでにキャッシュレスが浸透しており、ヨーロッパや欧米地域では、レジでの支払いは9割9分クレジットカードを使って行われています。
一方、日本人は昔から "現金支払い主義" の面があり、諸外国と比べて、最近までキャッシュレス決済は中々浸透していませんでした。
しかし、最近になって日本政府は本腰を入れて、キャッシュレス決済を推進し始めました。
▼キャッシュレス決済を行うと最大5%が還元されるキャンペーンも、国主導で実施されています。
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日本どこでも!アメックスを利用する度に最大5%分が戻ってくる『キャッシュレス・消費者還元事業』ポイント還元プログラム
日本国内におけるキャッシュレス(カード支払い)推進の一環として、アメリカン・エキスプレス社は、期間中に "キャッシュレスマーク" のある対象店舗にてアメリカン・エキスプレスのカードを利用すると、カード ...
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なぜ政府はキャッシュレスの流れを進めようとしているのか?というと、以下の理由が挙げられます。
キャッシュレスを推進する理由
- 店舗の無人化・省力化
- お金の流れの見える化(不透明な現金流通の抑止)
- 消費の利便性向上による、経済の活性化
政府としては、支払いをクレジットカードや電子マネーで行ってもらうことで、決済情報は全てデータ化されるため、不透明なお金の流れや脱税を防ぎたいという考えがあるのです。
また、企業としてもお金の流れをデータ化することで会計・経理の手間が格段にラクになるというメリットがあります。
そして消費者側としても、会計の際に重い財布から小銭を数えて出したり、いちいちATMからお金をおろす手間も省けるため、メリットは大きいのです。
▼消費者アンケートの結果
このような流れから、最近では日本においても、現金をあまり持ち歩かずにスマホやクレジットカードで支払いを行う人が増えてきました。私も最近では財布に1,000円ほどしか現金を入れていません。
また、キャッシュレス決済を導入する個人店や中小企業も格段に増えました。
▼キャッシュレス決済を導入した店舗経営者のアンケート
一方で、クレジットカードや電子マネー決済に対応していない店舗については、利用が避けられるというアンケート結果も出ています。
▼日本クレジット協会によるアンケート結果。約4割の一般消費者が、キャッシュレス決済非対応の店舗を避ける傾向にある。
以上のことから、日本の飲食店・小売雑貨店などにおいては、キャッシュレス決済に対応することが、これから非常に重要になってくると考えられています。
しかし、経営者にとっては以下のような悩みがあると思います。
- キャッシュレスに対応させたいけど、そもそもどうやって導入すればいいの?
- 電子マネーの種類が多すぎて、どれに対応させればいいのか分からない
- 導入に大きな費用がかかるのは避けたい
そこで今回は、自身の運営する店舗やウェブサイトを、キャッシュレス決済に対応させるサービスを提供している主要3社について、特徴を比較・紹介していきます。
業界最安値!導入費用0円で始める -『AirPAY(エアーペイ)』
『AirPAY(エアーペイ)』は、業界最安値をうたう、キャッシュレス決済提供サービスです。決済用の端末を無料で提供しているほか、対応するクレジットカード・電子マネーの種類もピカイチです。
サービス名 | AIrPAY(エアーペイ) |
システム導入料金 | 0円 |
決済手数料 | 3.24%~3.74% ※消費者還元事業者登録で実質2.16% |
振込手数料 | 0円 |
月額固定費 | 0円 |
対応する決済種別 | 計26種類(クレジットカード・QRコード・ポイント等) |
備考 | Airペイに申込むだけで、キャッシュレス・消費者還元事業の加盟店登録手続きが可能。 |
決済用のカードリーダーおよびiPadを無料で提供
『AirPAY(エアーペイ)』の決済方法はいたって簡単です。
まずレジに来たお客さんに、支払方法を確認します。
次にお客さんが指定した支払い方法を、iPadの画面で選択します。
そして決済端末(カードリーダー)でお客さんのクレジットカードをきる、もしくはスマートフォンの電子マネー機能でタッチしてもらうことで、支払が完了します。いたって簡単な手順ですね。
しかも、これら決済に必要な機材は、『AirPAY(エアーペイ)』より無料で提供してもらうことができます。
つまり、導入代金は0円ということになります。
26種類ものキャッシュレス決済方法に対応
現時点(記事執筆時点)において26種類ものキャッシュレス決済方式に対応しています。
▼主要な決済方法は全て対応している。
対応する決済方式 | 種別 |
クレジットカード | VISA |
JCB | |
アメリカン・エキスプレス | |
MasterCard | |
ダイナースクラブ | |
ディスカバー | |
交通電子マネー | SUICA |
TOICA | |
SUGOCA | |
MANACA | |
NIMOCA | |
PASMO | |
ICOCA | |
KITACA | |
はやかけん | |
電子マネー | Apple Pay |
iD(アイディ) | |
QUICPay(クイックペイ) | |
QRコード | PayPay(ペイペイ) |
Line Pay | |
ALIPAY | |
微信支付 | |
d払い | |
ポイント払い | T-ポイント |
Ponta | |
WAONポイント |
主要な決済方法のほとんどに対応しているため、お客さんがどの支払い方法を選択しても、対応することができます。
キャッシュレス・消費者還元事業の加盟店登録手続きが行える
『AirPAY(エアーペイ)』に申し込むだけで、国が主導する『キャッシュレス・消費者還元事業』への加盟手続きを行うことが出来ます。
『キャッシュレス・消費者還元事業』とは2020年6月末まで行われるキャンペーンであり、この対象店舗にてキャッシュレス決済を行うと、消費者に利用料金の最大5%が還元されるため、加盟店には大きな客寄せ効果が期待できます。
詳しくはコチラ ⇒ キャッシュレス・消費者還元事業 | 公式サイト
業界最安基準の決済手数料・月額固定費
『AirPAY(エアーペイ)』の決済手数料は業界最安基準の3.24%~3.74%であり、月額固定費にいたっては無料です。
また、上述した『キャッシュレス・消費者還元事業』に加盟することで、実質的に2.16%となります。
最もオーソドックスなキャッシュレス決済サービス
以上に挙げたように、自身の店舗にキャッシュレス決済を導入したいのであれば、『AirPAY(エアーペイ)』が最も手軽で一般的な方法であるといえます。
導入費用・月額固定費用ともに無料となっており、決済手数料も業界最安基準です。
申込み ~ 利用開始 までの手順も非常に簡単なので、まずは公式サイトより詳細について確認することをオススメします。
登録から入金まであっという間!-『Square』
『Square(スクエア)』は、"早くて、安全で、簡単" をうたうキャッシュレス決済提供サービスです。申請から利用開始までの手順が非常にシンプルで、何より数分という早さで申し込みが完了できるのがウリです。
サービス名 | Square(スクエア) |
システム導入料金 | 7,980円(税込)※カードリーダー代 |
決済手数料 | 一律3.25%~ |
振込手数料 | 0円 |
月額固定費用 | 0円 |
対応する決済種別 | Visa、MasterCard、American Express、JCB、Diners Club、Discoverのロゴが記載されているクレジットカード・デビットカード・海外発行カード |
備考 | 初期費用無料キャンペーン実施中(詳細は公式サイトを参照) |
必要なのはモバイル端末と無料アプリ、Squareリーダーだけ
『Square(スクエア)』での決済方法は非常にシンプルです。
まず、公式サイトにて手元のパソコンまたはスマートフォンから、アカウントを作成します。
審査が完了し、アカウントが有効化されたら、7,980円(税込)で決済端末(カードリーダー)を購入します。
▼カードリーダーは、モバイル端末とBluetoothで接続します。
最後にスマートフォン(もしくはタブレット)に『Square POSレジ(無料)』をダウンロードして、利用準備は完了です。
あとはカードリーダーでお客さんのクレジットカードをきる、もしくはスマートフォンの電子マネー機能でタッチしてもらうことで、支払が完了します。
決済手数料は一律3.25%
『Square(スクエア)』は事業規模に関わらず全ての事業で利用可能であり、個人事業主でも、開業直後でも、決済手数料は一律3.25%となっています。
登録~利用開始まであっという間
『Square(スクエア)』のアカウント作成に必要な情報は、次の5点です。
- メールアドレス
- 事業者情報
- 法人番号(法人の場合)
- 事業内容
- 入金先の口座情報
登録に必要な情報はいたってシンプルなため、アカウント作成は5分ほどで完了します。
なお審査結果自体は、数営業日中に完了し、登録のメールアドレスへ送られます。
入金が早い(最短で翌営業日)
カード決済の売り上げ額は最短で翌営業日に入金されます。面倒な手続きは不要で、指定の口座に自動で振込まれます。
これによりキャッシュフローを気にせず、日々の業務に集中できます。
すぐに利用開始したい方にうってつけの決済サービス
上記の通り、出来るだけ早くキャッシュレス決済を導入したいのであれば、『Square(スクエア)』が最も簡単に申し込むことができ、素早く利用を開始できます。
ただし、『AirPAY(エアーペイ)』に比べて決済可能なカード・電子マネーが少ない点に注意してください。
ウェブサイトにオンライン決済・カートシステムを追加 -『Pay Cart Plus(ペイカートプラス)』
『Pay Cart Plus(ペイカートプラス)』は、ウェブサイトの商品ページにリンクを貼るだけで、簡単に決済機能(PayPal、クレジットカード)を導入することが出来る "リンク型カートシステム" です。
ネットショッピングを開業したい方にはうってつけのサービスです。
なお他2社とは異なり、月額プランの選択制となっています。
サービス名 | Pay Cart Plus(ペイカードプラス) |
システム導入料金 | ‐ |
決済手数料 | 2.9%~ |
振込手数料 | ‐ |
月額固定費用 | ライト:月額21,120円(税込)
スタンダード:月額55,000円(税込) プロ:要相談 |
対応する決済種別 | リーフワークスPay(クレジットカード決済、コンビニ決済、キャリア決済、ウォレット決済)、PayPal、銀行振込、代金引換 |
備考 | スタンダードプラン、プロプランにおいて、いくつかのオプションを用意(詳細は公式サイトを参照) |
自身のサイトに "カート決済システム" を簡単導入
『Pay Cart Plus(ペイカートプラス)』を利用すると、自身のサイトにAmazonや楽天のようなショッピングサイトの機能(カートシステム・決済機能)を簡単に実装することができます。
実装の方法はいたって簡単。
まず自身のサイトに、販売したい商品のページを作成します。
続いて『Pay Cart Plus(ペイカートプラス)』の管理画面にて、その商品を登録した後、『商品URL』を取得します。
最後に、取得した『商品URL』を商品の販売ページに貼り付けます。
これだけで、好きな商品をオンライン決済販売に対応させることが出来るのです。
単品購入から定期購入まで対応
『Pay Cart Plus(ペイカートプラス)』では、商品の単品購入(通常注文)から、定期購入(定期購入)にまでシステムを対応させることが可能です。
既存サイトに合わせたデザインで導入できる
自身で作成したサイト・商品ページに決済システムを導入する際、ペイカートプラスのCMS機能でカート画面・決済画面のみをシステム化し、管理画面にて編集を行うことで、サイトのデザインに合わせて運用することが可能です。
豊富な決済方法に対応
ペイカートプラスでは、お客さんに対し、豊富な決済方法を用意することが可能です。
対応する決済方式 | 種別 |
クレジットカード | VISA |
JCB | |
アメリカン・エキスプレス | |
MasterCard | |
ダイナースクラブ | |
コンビニ決済 | セブンイレブン |
ローソン | |
ファミリーマート | |
ミニストップ | |
デイリーヤマザキ | |
セイコーマート | |
キャリア決済 | ソフトバンクまとめて支払い |
ドコモ支払い | |
auかんたん決済 | |
ウォレット決済 | Yahoo!ウォレット |
LINE Pay | |
その他 | Webコンビニ決済 |
クレジットカード決済(GMO-PG) | |
PayPal決済 | |
銀行振込 | |
代金引換 |
ほとんどの主要なオンライン決済方法に対応しているため、決済時にお客さんを困らせることもありません。
3種類の月額料金プランが用意
ペイカートプラスでは、3種類の料金プランを用意しています。
いずれもサーバーの保守・管理から製品のサポートまで含んだオールインワンのプランとなっています。
▼サイトの規模に応じて使い分けるといいでしょう。
自由なデザインで簡単にカート機能を追加できるCMSカートシステム
以上で紹介したように『Pay Cart Plus(ペイカートプラス)』は、「既存サイト+カート機能」「新規ショッピングサイト」「LPカート」に対応した、まさにこれからオンラインショップを始める方にはうってつけのサービスです。
クレジットカード決済以外にも、コンビニ支払や携帯キャリア支払に対応しており、お客さんに多様な決済方法を提案できるため、ビジネスの機会を逃しません。
キャッシュレス決済への対応で収益のチャンスを逃さない!
以上で紹介した主要3社のサービスについてまとめると以下の通りです。
サービス名 | AirPAY(エアーペイ) | Square(スクエア) | Pay Cart Plus(ペイカートプラス) |
システム導入料金 | 0円 | 7,980円(税込)※カードリーダー代 | ‐ |
決済手数料 | 3.24%~3.74% ※消費者還元事業者登録で実質2.16% |
一律3.25% | 2.9%~ |
振込手数料 | 0円 | 0円 | - |
月額固定費 | 0円 | 0円 | ライト:月額21,120円(税込) スタンダード:月額55,000円(税込) プロ:要相談 |
対応する決済種別 | 計26種類(クレジットカード・QRコード・ポイント等) | Visa、MasterCard、American Express、JCB、Diners Club、Discoverのロゴが記載されているクレジットカード・デビットカード・海外発行カード | リーフワークスPay(クレジットカード決済、コンビニ決済、キャリア決済、ウォレット決済)、PayPal、銀行振込、代金引換 |
特徴 | ・業界最安基準の価格設定 ・豊富な決済方法に対応 |
・簡単かつ素早く申込みが完了 ・入金が早い(最短で翌営業日) |
・ネットショッピングを始める方にうってつけのサービス |
詳細の確認 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
個人的には...
- 一番オススメ ⇒ AirPAY(エアーペイ)
- 早くキャッシュレス決済を導入したい ⇒ Square(スクエア)
- WEBサイトにオンライン決済機能を導入したい ⇒ Pay Cart Plus(ペイカートプラス)
...のような基準で選んで良いと思います。
本記事上部で述べたように、最近ではクレジットカード・電子マネーでの決済が増えてきています。
おそらく日本でも近いうちに、欧米のように99%の消費に対してキャッシュレス決済が行われるようになると考えられます。
その時に自身の運営する店舗が現金支払いにしか対応していないと、深刻な客離れにつながる恐れもあります。
ビジネスの機会や、収益のチャンスを逃さないためにも、今のうちから全キャッシュレス時代に備えておいた方が良いでしょう。
お店的にも、お客さん的にもメリットが大きいサービスなので、是非導入を検討してみてはいかがでしょうか。