新型コロナウイルスの影響で経済的に被害を被った個人事業主・中小法人を対象として、2020年5月1日より『持続化給付金』の申請・給付が開始されました。
- 持続化給付金 - 中小企業庁公式サイト
▼貴人事業主は最大100万円、中小法人であれば最大200万円が支給される制度。
私も個人事業主であり、この持続化給付金に申請したところ、申請から8日後には100万円が入金されました。
申請~給付までの流れ(私の場合)
- 申請日:2020年6月1日
- 入金日:2020年6月9日(午前10時頃・三井住友銀行)
- 申請番号:150万番台
- 申請区分:個人事業主 特例B-1(2019年開業特例)
- 確定申告区分:青色申告
おそらく、比較的早く入金に至った部類だと思います。
今回は、不備なく持続化給付金の入金に至った私が、実際に提出した『売上台帳』を元に書き方・注意点などを分かりやすく紹介していきます。
『売上台帳』に関して不備を受けた方や、これから持続化給付金への申請を考えている方は是非参考にしてみてください。
※私が作成した売上台帳のテンプレートも配布しています。
『売上台帳』は極力シンプルにするべし
ちなみに私は申請から8日で入金に至りましたが、私と同じ『売上台帳』のテンプレートを使用して申請した友人(個人事業主)は、わずか4日で入金に至りました。
申請~給付までの流れ(友人の場合)
- 申請日:2020年6月1日
- 入金日:2020年6月5日(午前9時半頃・三井住友銀行)
- 申請番号:150万番台
- 申請区分:個人事業主 特例B-1(2019年開業特例)
- 確定申告区分:青色申告
なぜこれほどスムーズに入金に至ったのかを考えてみたところ、個人的には『売上台帳』を誰でも分かりやすい書式で提出したことが大きかったのではないかと思います。
ネット上の書き込みを見ていると、多くの申請者の方々が、提出した書類に不備が見つかったせいで入金が遅れてしまっている状況を目にしました。
そして不備連絡の大部分が『売上台帳』に因るものであるとのこと。
『売上台帳』に対して不備通知を受ける原因は、主に以下の点が挙げられると思います。
『売上台帳』が不備になる主な原因
- シッカリとした書式でないとダメだと思い込んで、複雑で見づらいものを提出している
- 事務局(審査側)が提示する条件を満たしていない部分がある
まず①番に関してですが、基本的に持続化給付金の審査を行うのは、電通が手配する下請け(一般人)です。
恐らく帳簿や確定申告などに関する知識はほとんどないため、役所に提出するような書式で作成しても、審査する側が理解できずに不備となる可能性があります。
続いて②番に関してですが、『売上台帳』は以下の点を満たしている必要があります。
- 『売上台帳』であると明確に分かること
- 申請者名(屋号)の記載があること
- 申請月(売上減少月)が明確に分かること
- 月の売上合計額が明確に記載されていること(0円でも)
上記の点を1つでも満たしていないと不備になる可能性が高いです。
私が実際に作成・使用したテンプレート
上記の点に留意したうえで、私が実際に作成・使用した『売上台帳』のテンプレートは以下の通りです。
▼以下のリンクをクリックするとテンプレート(Excelデータ)をダウンロードできます。
注意事項
- 必ずしも持続化給付金の給付を保証できるものではないので注意してください。
- Excel(エクセル)を所有していない方は、上記の書式を参考に、手書きなどで紙に描いたものをカメラで撮影して提出しても問題はありません。
各項目の書き方
それでは、各項目の書き方について注意すべき点を紹介していきます。
▼私が実際に提出した例
各項目のポイント
- ①:まずは見出しに "何年何月の売上台帳であるか" をハッキリと明記しましょう(対象期間も日単位で記載してください)
- ②:そして申請者の屋号(もしくは法人名)および申請者名を記載します。
- ③:対象月に発生した売上について、売上の発生日(確定日)・取引先企業名・摘要(どのような売上なのか分かる簡潔な内容)・売上額(1円単位まで)・備考(必要に応じて)を記載していきます。
- ④:そして最後に、対象月の売上額合計を記載しましょう(合計額の計算を間違えると不備になるので注意してください)。なお、売上が0円の場合でもキチンと "0円" と書いてください。空欄にしておくと不備になります。
上記以外の項目を付け加える必要はありません。
あまりにゴチャゴチャし過ぎても、かえって審査側を混乱させるだけなので、上記の項目のみを埋めるようにしてください。
なお、上述した通り、対象月の売り上げが全くない場合でも、キチンと 売上合計額:0円 というように明記してください。
データ提出時の注意点
『売上台帳』のデータを提出する際は、以下の点に注意してください。
データの形式は『PDF』もしくは『画像データ』のみ
持続化給付金の提出データは、『PDF』もしくは『画像データ(.jpg / .jpeg / .png / .gif など)』である必要があります。
エクセルデータ(.xlsx / .xls など)で提出するとエラーとなるので、売上台帳をエクセルで作成した場合は、必ず最後にデータの形式を『PDF』もしくは『画像データ』に変換するように気を付けてください。
なお、画像で提出する際はサイズに気を付けてください。あまりに小さい画像であったり、解像度の低い(ぼやけた)画像で提出してしまうと審査側が数値を判別できずに不備扱いとなります。
※個人的には、拡大しても解像度の落ちない『PDFデータ(.pdf)』での提出をオススメします。
データ名に日本語を使わない
『売上台帳』に限ったことではありませんが、提出するデータ名に日本語や全角文字が入っていると、システムの都合上エラーとなることがあります。
避けるべきデータ名
- 売上台帳.pdf(×)
- URIAGE-DAICHO.pdf(×)
そのため、データを提出する際は『uriage-daicho.pdf』のように半角英数字のみを使用することを推奨します。
不明な点がある場合は『コメント欄』か『コンタクトフォーム』へ
以上が、持続化給付金を不備なく貰うことのできた私が、実際に提出した『売上台帳』の紹介です。
本記事で紹介した点に注意して台帳を作成することで、『売上台帳』に関しては問題なく受理されると思います。
もしも売上台帳に限らず、『持続化給付金』について不明な点や聞きたい事がある場合は、本記事のコメント欄もしくは "コンタクトフォーム" よりお問い合わせください。
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出来る限り、持続化給付金に関して悩んでいる方を手助けできればと思います。
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