アメリカン・エキスプレスでは、他社のクレジットカードと同様に、カード請求額をいくつかの期間に分けて（分割）して支払うことのできるリボ払いサービス『ペイフレックス あとリボ』（ペイフレックス あとリボ for Business）を提供しています。
※ペイフレックス あとリボ ⇒ 通常カード会員向け
※ペイフレックス あとリボ for Business ⇒ ビジネスカード会員向け（サービス内容は同等）
リボ払いとは？
リボ払いとは、カード利用額を毎月一定の割合で分割して支払う仕組み のこと。分割払いとは異なり毎月の支払額を自分でコントロールできる。ただし、その分手数料を支払う必要がある。
▼分割払いは『利用額 ÷ 分割回数 + 手数料』を支払うのに対して、リボ払いは毎月自身で設定した額分だけを支払っていくことが出来る。
※画像参照：三井住友カード公式サイト
リボ払いは上手に利用すれば、家計の支出をコントロールできる便利なサービスです。
ただし、利用しすぎると手数料がどんどん膨らんでいき、一括払いよりもはるかに多くの額を支払うことになるため注意が必要です。
今回は、アメリカン・エキスプレス社が提供する『ペイフレックス あとリボ』について、利用（登録）方法から使い方まで、分かりやすく紹介していきます！
※本記事中で紹介している内容は2020年12月時点のものです。今後変更になる可能性もあります。
『ペイフレックス あとリボ』には2つのプランが存在
アメリカン・エキスプレス社が提供する『ペイフレックス あとリボ』は、以下の２つのプランに分けられています。
- ペイフレックス（自動リボ）
- ペイフレックス あとリボ
『ペイフレックス あとリボ』に登録後、自身で２つのプランから自由に選択することが出来ます。
▼公式の紹介動画も投稿されています。
『ペイフレックス（自動リボ）』とは？
まず『ペイフレックス（自動リボ）』とは、1回のカード利用金額が、事前に設定した金額以上の買いもの分だけ、自動的にリボ払いに振り分けられるサービスです。
※画像引用：アメリカン・エキスプレス公式サイト
上画像のように、例えばリボ払いにする基準額を２万円に設定していた場合、２万円以上の買い物分は自動的にリボ払いへ、２万円未満の買い物分は通常通り一括払いとして、自動的に振り分けられます。
一般的なリボ払いと何が違う？
一般的なリボ払いの場合、カード利用額がすべて自動的にリボ払いに振り分けられてしまうものが多いです。
しかし『ペイフレックス（自動リボ）』の場合は、自身が定めた一定額以上のカード利用分だけをリボ払いに振り分けることができるため、余分な手数料の発生を防ぐことが出来ます。
『ペイフレックス あとリボ』とは？
一方で『ペイフレックス あとリボ』とは、一括払いで利用したカード利用分の中から、リボ払いにしたい利用分を選んであとから変更することができるサービス です。
※画像引用：アメリカン・エキスプレス公式サイト
▼公式サイトやスマホアプリの利用履歴から、リボ払いにしたいカード利用だけを選択して変更することが出来ます。
一定額以上の利用分が自動的にリボ払いへ振り分けられる『ペイフレックス（自動リボ）』とは異なり、自身でリボ払いにしたい分を、カード利用後に自由に選ぶことが出来るのが特徴です。
一般的なリボ払いと何が違う？
一般的なリボ払いの場合、カード利用額がすべて自動的にリボ払いに振り分けられてしまうものが多いです。
しかし『ペイフレックス あとリボ』の場合、"最初は一括払いで支払うつもりだったけど、家計が苦しいのでやっぱりリボ払いにしたい" というようなときに、カード利用後に自由に支払い方法を切り替えることが出来るので融通が利きます。
リボ払いにできないカード利用について
ただし、以下のカード利用についてはリボ払いを行うことが出来ないので注意してください。
リボ払い対象外のカード利用
- 年会費、ETC登録料、メンバーシップ・リワード®・プラス参加登録費
- 各種利息・手数料、遅延損害金
- 保険料
- 返金・調整金額
- 1件あたりの金額が1万円未満のカード利用分
- 1件あたりの金額が500万円以上のカード利用分
『ペイフレックス あとリボ』の登録方法
アメリカン・エキスプレスに入会すると、カードの発行と同時に『ペイフレックス あとリボ』への登録審査が自動で開始されます。
登録が完了すると、アメリカン・エキスプレス社より "ペイフレックス あとリボ サービス開始のお知らせ" という題の封筒が届きます。
同封されている手紙の中に、リボ払いの利用可能額などが記載されています。
※利用可能額は、審査により20万円～300万円の範囲内で設定されます。
この手紙が届く（利用登録が完了する）までは『ペイフレックス あとリボ』を利用できないので注意してください。
なお、リボ払いサービスの登録が開始されたからといって、自動的にすべてのカード利用がリボ払いにされてしまうわけではないので安心してください。
利用開始までの目安
アメリカン・エキスプレスは公式サイトにて、カード発行後約３ヶ月を目途に、『ペイフレックス あとリボ』利用開始のお知らせが発送されると記載しています。
しかし私の場合、カード発行から約６ヶ月後に利用開始のお知らせが届いたので、人によっては登録完了までに時間がかかる場合があると思われます。
もしも自身の利用開始目安を知りたい場合は、カード裏面の電話番号より公式デスクに問い合わせてみることをオススメします。
自身が登録されているかどうか、確認する方法
自身のカードが『ペイフレックス あとリボ』に登録されているかどうかは、アメリカン・エキスプレスのマイページ、もしくはAMEX公式アプリより確認できます。
マイページからの確認（PC）
マイページログイン後、メニューバーの『ご利用状況』より『ご利用履歴』を選択します。
リボ払いに登録済みの場合、画面左側に『ペイフレックス あとリボ』の項目が表示されています。
クリックすると、現在のリボ払い利用可能額の確認や、リボ払い変更手続きなどを行うことが出来ます。
公式アプリからの確認（スマホ・タブレット）
登録済みの場合、公式アプリ下部の『ご利用状況』のタブに、利用状況を確認するボタンが表示されています。
このボタンをタップすると、登録状況および利用可能額を確認することが出来ます。
リボ払いの月々支払額および手数料について
『ペイフレックス あとリボ』では、残高スライド方式 と呼ばれる弁済システムを採用しており、リボ払いの利用残高に応じて下表のように月々の支払金額が決定されます。
⇒ PDFで確認する
なお、手数料（実質年率）は 14.9% となっています。
つまり、１年ごとに元金の14.9%分の利息が上乗せされていくことになります。
リボ払い支払いシミュレーション
なお、アメリカン・エキスプレスの公式サイトにて、リボ払いの支払いシミュレーションを行うことが出来ます。
▼リボ払い利用額に対する支払期間・手数料などを事前に確認することが可能。
手数料および返済期間が一体どのくらいになるのか、事前に確認しておきましょう。
増額返済も可能
なお、出来るだけ早く返済して手数料を抑えたい場合には、利用残高をまとめて支払う『増額返済』の申請を行うことも可能です。
増額返済を希望したい場合は、公式マイページより『口座振替金額の変更』をクリックします。
※支払い金額の変更が可能な期間にのみボタンは表示されます。
そして『ご指定金額』の欄に希望の支払い額を入力することで、変更することができます。
各種変更手続きについて
- ペイフレックス あとリボの登録解除
- あとリボ ⇔ ペイフレックス（自動リボ）の切り替え
- 利用可能枠の増額
などの各種変更手続きについては、マイページの『ご利用状況』⇒『ご利用履歴』⇒『各種変更を申し込む』から行うことが出来ます。
『ペイフレックス あとリボ』の利用方法を紹介した動画
『ペイフレックス あとリボ』の具体的な利用方法に関しては、アメリカン・エキスプレス公式が分かりやすい解説動画を投稿しています。
※タイトルは『ペイフレックス あとリボ for Business』ですが、通常のペイフレックス あとリボの場合も同様の使い方です。
▼PCから行う場合
▼スマホアプリから行う場合
適度なリボ払いのご利用を！
アメリカン・エキスプレスのリボ払いサービス『ペイフレックス あとリボ』（ペイフレックス あとリボ for Business）についての解説は以上です。
リボ払い自体は家計を管理するうえで非常に便利なサービスですが、使いすぎると手数料が徐々に膨れ上がっていき、元金よりも多くの金額を支払うことになります。
使い過ぎず、適度な利用を心がけましょう！
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