「思わぬ出費が重なって、カードの支払いがきついかも…」
そんなときに活用できるのがリボ払いです。
本記事では、アメックスのリボ払いを利用する際に知っておきたい特徴や設定方法を解説します。
リボ払いの仕組みを知ったうえで、自分にとって適した支払い方法を選びましょう。
メリット・デメリットもわかりやすく紹介しているので、参考にしてみてくださいね。
アメックスのリボ払い(ペイフレックス)の特徴
アメックスのリボ払いは、支払い方法を選べるペイフレックスサービスの一つです。
リボ払いという言葉は知っていても、実際の仕組みはよくわからない人も多いのではないでしょうか。
分割払いとの違いや具体的な条件について、まずは概要を把握しておきましょう。
分割払いとリボ払いの違い
分割払いは「何回に分けて支払うか」を選ぶ方法であるのに対して、リボ払いは「毎月無理のない金額で支払う」方法です。
分割払いの支払い回数はカード会社によって決められており、アメックスでは3〜12回から選べます。
リボ払いだと支払い回数は選択できず、利用額によって変わります。ですが支払い期間が1年を超える場合が多く、1回の支払い金額は抑えられるという特徴があります。
手数料率は分割払いもリボ払いも同じですが、リボ払いの方が支払い期間が長く支払い総額が高くなるケースが多いです。
「あとリボ」仕組みと条件
アメックスのリボ払いには、「あとリボ」と「自動リボ」の2種類があります。
お店で購入したあと、リボ払いにしたい利用分だけを選んで支払い方法を変更できるのが「あとリボ」です。
必要なタイミング・範囲内でリボ払いを利用したい人にとっては使いやすいサービスといえるでしょう。
項目 | 条件 |
支払額の指定 | できない |
利用可能枠 | 最大150万円
※自動リボ・あと分割と合わせた総額 |
手数料(実質年率) | 14.9% |
(参考:アメリカン・エキスプレス「あとリボ」)
「自動リボ」仕組みと条件
「自動リボ」は名前のとおり、自動でリボ払いに振り分けるサービスです。
事前に金額を設定しておけば、設定額を超過するお買い物はすべてリボ払いに変更してくれます。
例えば30,000円で自動リボを設定したケースで見てみましょう。支払い方法は以下のように自動的に振り分けられます。
- 9月1日に35,000円のお買い物・・・リボ払い
- 9月15日に20,000円のお買い物・・・一括払い
勝手に振り分けてくれるため、支払い管理が簡単ですよね。
あとリボとの併用はできないため、自分が管理しやすい方法を選択しましょう。
項目 | 条件 |
支払額の指定 | 月1円〜20万円で設定可能 |
利用可能枠 | 最大150万円
※自動リボ・あと分割と合わせた総額 |
手数料(実質年率) | 14.9% |
(参考:アメリカン・エキスプレス「自動リボ」)
アメックスのリボ払い設定方法
アメックスのリボ払いは、申し込み不要のサービスです。カードを作成すると自動的に利用可能枠が設定され、利用できるようになります。
ここでは、リボ払いにするうえで必要な設定や知っておきたい注意点を解説します。
リボ払いの審査と利用手順
リボ払いはカード作成時とは別の審査があり、カードの利用状況も審査の対象となります。
カードを作成すればすぐにリボ払いが利用できるわけではないので、注意が必要です。3ヶ月程度は余裕を持っておきましょう。
なお審査後に利用可能枠が設定されたからといって、勝手にリボ払いになってしまうことはありません。
支払い設定を自分でリボ払いに変更しなければ通常どおり一括払いとなります。その点は安心してくださいね。
- アプリ:リボ払いに変更したい利用明細を選択して、あとリボに変更
- ウェブ:トップページの「あとリボを利用する」から、リボ払いにする利用明細を選択
プラン変更方法(あとリボ/自動リボ)
初期登録では「あとリボ」で登録されるため、自動リボを利用したい場合はプラン変更が必要です。
変更手順
- アプリ:「ご利用状況」内にある「ペイフレックス登録・利用状況はこちら」に入り、「登録プランを変更する」ボタンをタップ
- ウェブ:「カードご利用履歴」から「リボ払い登録状況・各種変更申し込み」ページに入り、「登録プランの変更」から変更
リボ払いの解除方法
一度リボ払いを設定した利用分は、一括払いに戻せません。
早く支払いを終えたい場合は繰り上げ返済をしましょう。
リボ払いを使う予定がなく利用可能枠そのものを無くしたい場合は、ウェブの会員ページにて「各種変更申し込み」から登録解除が可能です。
ただし一度解除すると、改めて利用する際は再度アメックスの審査が必要となります。登録解除は慎重に判断してくださいね。
アメックスのリボ払いで支払う金額
リボ払いを始める際に最も気になるのが、月々の支払い金額です。
アメックスでの支払い金額が即時にわかる方法も紹介するので、リボ払いを検討している人は試してみてくださいね。
月々の返済金額はどう決まる?
アメックスのリボ払いは、残高スライドという方式です。
簡単にいうと、リボ払いの利用残高によって毎月の支払額が変わる仕組みです。
例えば利用残高が10万円であれば、月々の支払額は3,000円。一方50万円の残高がある場合は、月々の支払いは18,000円となります。
月々の支払額は一括払いより非常に低く抑えられていますよね。
そのぶん返済完了には時間がかかります。利用額によりますが、数ヶ月〜数年単位の期間となります。
(参考:アメリカン・エキスプレス「残高スライド方式弁済額表」)
支払いシミュレーション
「自分が利用したい金額だと、実際どのくらい支払うの?」
月々の返済額が具体的にいくらになるのか、気になりますよね。
実はアメックスには、金額を入れるだけで簡単に支払いシミュレーションができるサイトがあるのです。
▶︎アメリカン・エキスプレス リボ払いシミュレーション
このサイトを使えば、実際どのように支払っていくのか瞬時に把握できます。
期間や金額が自分にとって無理のない範囲か、事前に確認しておきましょう。
繰上げ返済の方法(一括返済・早期返済)
リボ払いは繰上げ返済が可能です。利用残高の全額でも一部でも、希望する金額で返済手続きができます。
カードの利用代金締め日の翌日から指定期間内に、ウェブの会員ページから口座振替金額の増額申請をすればOK。
一括返済の手続きをした後でも、最終月の締め日〜決済日前日までの手数料は発生します。翌月請求がきても手続きのミスではないので安心してくださいね。
リボ払いは支払い期間が長くなるほど手数料がかかってしまいます。支払い状況に余裕があれば、早期返済しておくと支払い総額を低く抑えられますよ。
アメックスにおけるリボ払いのメリット3選
リボ払いの仕組みを説明してきましたが、実際うまく活用できるか不安な人もいるでしょう。
ここではリボ払いの活用のコツにも触れながら、3つのメリットを紹介します。
月々の支払額を一定にできる
リボ払いは月々の支払額が定額で決まっているため、家計管理がしやすいというメリットがあります。
もちろん長期間に分散して利用額を返済するため、決してリボ払いが一括払いよりもお得になるわけではありません。
ですが目先の支払いに焦る状態を回避することで、家計管理をしっかり見直す機会にもできるでしょう。
予期しない出費に対応できる
利用可能枠の範囲内であれば、手元の資金が少なくても利用できます。
- 家電が故障して急遽買い替えることになった
- 冠婚葬祭が重なってしまった
このような避けられない緊急事態のときは、リボ払いを検討するのも方法の一つです。
家計に余裕があるときは早期返済も可能
一度リボ払いにしても、家計に余裕があるタイミングで繰上げ返済が可能です。
繰上げ返済をすれば返済期間が短くなるため、手数料の支払いを減らせます。
アメックスはオンラインで繰上げ返済の手続きが完結するため、自分が好きなタイミングで返済を前倒しできる点も便利なポイントです。
アメックスにおけるリボ払いのデメリット3選
リボ払いは便利なサービスですが、リスクもあります。
「リボ払いを使ってみたら返済が思っていたより大変」という事態にならないよう、メリットと併せてデメリットも理解しておくことが大切です。
手数料がかかる
高い手数料が発生することは、リボ払いで最も注意すべき点です。
アメックスのリボ払い手数料は実質年率14.9%であり、住宅ローンやカーローンよりも高いです。
返済期間が長くなるほど手数料は増えて、支払い総額も膨らんでしまいます。
利用する前に、シミュレーションサイトで手数料もチェックしておくのがおすすめですよ。
支払う手数料が想定できていれば、計画的に無理なく利用しやすいでしょう。
支払い期間が長くなる
リボ払いは月々の支払額が抑えられる代わりに、支払い期間が長くなります。
アメックスで10万円の利用をリボ払いにした場合、返済期間は44ヶ月です。
リボ払いの利用を繰り返していると「返済はいつになったら終わるの…?」とつらくなるほど長引くことも。
必要以上の利用はなるべくしないように気をつけながら、繰上げ返済が可能なときに早めに返済していくのがおすすめですよ。
支払い状況が見えづらい
リボ払いは月々支払う金額が一定となるため、借入があとどのくらい残っているのか現状を自覚しづらくなります。
毎月支払いに余裕があると思って高額決済を重ねていると、想定以上に借入が大きくなってしまうリスクがあるので気をつけましょう。
まとめ
本記事では、アメックスのリボ払いの仕組みや注意点について解説しました。
リボ払いは月々の家計負担を軽減してくれる便利なサービスです。
返済可能な範囲内でうまく活用していくには、手数料や支払い期間を事前に把握しておくと安心ですよ。
リボ払いの必要性や家計の状況は人それぞれ。
本記事で紹介した特徴を踏まえて、最適な支払い方法でクレジットカードを活用していきましょう。