アメックスの支払い遅れによるリスクは？解決策と予防法も解説

「しまった！今月のカード代、口座の残高不足で引き落としができなかった！」

想定していなかったアメックスカードの支払い遅れに気づくと、焦ってしまいますよね。

利用金額に関わらず、カードの支払いが遅れるとペナルティが発生します。

本記事では、アメックスの支払い遅れで起こり得るリスクと解決方法について解説します。

支払い遅れを起こさない対策も詳しく紹介するので、ぜひ今日から取り入れてみてくださいね！

アメックスの支払い遅れで起こり得る5つのリスク

支払いが遅れてしまった場合、多くの人がこんな心配をするのではないでしょうか？

「アメックスカードは、今後も問題なく利用できるの？」

「信用情報に傷がついたらヤバイことになるのでは…」

実はアメックスの支払い遅れの状況によっては、利用停止だけではなく強制解約となるケースもあるんです。

支払いが遅れたら何が起こるのか、しっかりリスクを把握しておきましょう。

リスク① アメックスカードの利用を停止される

アメックスカードは、支払いが確認できなかった時点で即時利用を停止されてしまいます。

停止中はカード支払にしていた電気代やスマホ代などの支払いも止まってしまうので、二重に滞納とならないよう気をつけてくださいね。

この時点では一時的な利用制限であり、アメックスを解約されるわけではありません。

リスク② 遅延損害金を請求される

カード利用額の支払いが滞ると、遅延損害金が発生します。

遅延損害金とは、支払いが遅れたことに対するペナルティの追加支払いです。

支払日の翌日から返済完了までの期間に対して発生し、アメックスから請求されます。

アメックスの遅延損害金の利率は、年率14.6％です。

決して安くない金額ですよね。支払いが遅れるほど遅延損害金は膨らんでいくので、1日でも早く滞納を解消しましょう。

（参照元：アメリカン・エキスプレスのカード会員規約）

リスク③ 信用情報機関に登録される

滞納が2ヶ月を超えると、支払いを滞納したことが信用情報機関に登録されます。

アメックスが登録・利用している信用情報機関は、CICとJICCの2つです。

まずは入金状況欄に、いつ延滞したのかが記録されます。

さらに支払いが3ヶ月以上になると異動登録、いわゆるブラックリストに登録されます。

信用情報は、クレジットカードやローンの審査に利用されています。延滞や異動の記録は、これらの審査にマイナスの影響を与えかねません。

特に異動情報は長期滞納をした人に記録されるものなので、審査落ちの可能性が高まります。

既存カードの更新に影響するケースもあるため、長期滞納をせずに信用情報に傷をつけないことは大切です。

（参照：アメリカン・エキスプレス「個人情報の利用」）

リスク④ アメックスカードを強制解約される

3ヶ月以上滞納して信用情報に異動登録されると、アメックスカードが強制解約になるリスクがあります。

今後も延滞のリスクがあると判断されるためです。

アメックスの会員規約では、会員資格取り消し事由として以下を挙げています。

長期滞納によってアメックスを強制解約されると、再入会は非常にハードルが高いです。

延滞を何度も繰り返すのも信用状態の悪化につながるため、十分注意してくださいね。

リスク⑤ 財産の差し押さえに発展する場合もある

アメックスからの請求にも応じず3ヶ月以上滞納すると、裁判所の手続きに発展する可能性もあります。

カード会社から裁判所に申立てが行われ、裁判所が滞納者に支払督促を行うのです。

裁判所からの督促にも応じなかった場合、最終的には財産の強制差し押さえとなります。

給与の差押さえとなれば会社に知られるほか、一緒に住む家族にも影響を及ぼしかねません。

ただ、アメックスから何の連絡もなしに裁判所手続きに移行することはないので安心してくださいね。

支払い遅れに気づいた時点で速やかに対応すれば、こうしたリスクは防げますよ。

アメックスで支払い遅れが発生した時の対処法

アメックスの支払い遅れのリスクは怖いですが、適切に対応すれば不安に思う必要はありません。

支払額やカード利用制限を最小限に止めるには、速やかに支払うことが唯一の解決策。

支払い方法は再振替と振り込みの2つあるので、自分に適した方法で対処しましょう！

銀行に入金する

最も早く簡単に支払う方法は、引落口座に登録している銀行の再振替を利用することです。

再振替を利用できるのは以下のケースです。

再振替のタイミングは、銀行によって異なります。

すぐに銀行に入金して再振替を待ちましょう。この場合、アメックスへの連絡は必要ありません。

（参照：アメリカン・エキスプレス「よくあるご質問　引き落としできなかったのですが、どうすればいいですか？」）

アメックスの指定口座に振り込む

もう一つの支払い方法は、アメックス指定口座への振り込みです。

以下のケースであれば、振り込みで支払いを完了しましょう。

アメックスの振込先口座は、カードの種類によって異なります。ホームページから確認してくださいね。

振込依頼人名は、名前の後に15桁のカード番号も入力が必要です。同姓同名との区別がつくため、速やかに入金確認が進められます。

信用情報の回復は待つしかない

「支払いが遅れて2ヶ月以上経ってしまった…」

滞納して信用情報に記録が残ってしまった場合は、残念ながら履歴が消えるのを待つしか方法はありません。

一度記録されると、完済しても記録の削除や変更はできないんです。

記録期間は、登録内容によって異なります。

信用情報の履歴をクリアな状態に回復するには、この掲載期間を過ぎて記録が消えるのを待つ必要があります。

（参照：アメリカン・エキスプレス「個人情報の利用」、シー・アイ・シー「CICが保有する信用情報」、日本信用情報機構「信用情報の内容と登録期間」）

支払い遅れを解消したらカードはいつから使える？

アメックスへの入金が確認され次第、利用を制限されていたカードは再び利用できるようになります。

カード利用額だけでなく、延滞損害金もすべて支払って完済となる点は気をつけてくださいね。

再振替もしくは指定口座への振り込み後、アメックスで入金確認がとれるまでは2〜3日かかります。

土日祝日を挟んでずれ込むケースもあるため、5日程度はかかると想定しておきましょう。

アメックスの支払い遅れを防ぐコツ5選

支払い遅れが何度も発生すると、強制解約や信用情報への登録につながる恐れがあります。

アメックスカードの支払い遅れを繰り返さないよう、しっかり対策をしていきましょう。

今回紹介するコツは、今日から始められるものばかりです。まだ取り入れていない方法があれば、ぜひ参考にしてみてくださいね！

支払い日を確認する

支払い遅れを防ぐには、当たり前ですが支払い日の確認が最も大切です。

支払日は銀行によって異なりますが、10日、21日または26日です。

アメックスのマイページから確認しておきましょう。

さらにオススメなのが、日頃利用しているカレンダーアプリを活用する方法。

アメックスの支払日を登録して、3日前など事前に通知が来るように設定しておきましょう。

うっかり忘れてしまうミスが減らせますよ。

給与受け取り口座を支払い口座にする

アメックスカードの支払い口座を、給与が入る口座に変更するのもオススメ。

お金を移す手間が省けるだけでなく、残高不足の心配も少なくなりますよ。

口座変更はホームページから手続きを進められます。

クレジットカードを1枚に集約する

クレジットカードを複数枚利用している人は、1枚に集約することも検討しましょう。

管理の手間が減って、支払い漏れを防ぎやすくなります。

アメックス1枚をメインカードとして利用すれば、ポイントが効率よく貯められるメリットもあります。

必要以上の買い物は控える

家計に余裕がなくて支払いが遅れてしまった人は、必要以上の買い物を控えることを意識してみましょう。

収入に対して無理のない範囲で買い物をすることで「支払日は毎回不安…」なんてこともなくなります。

着実に支払える範囲で買い物をして、クレジットカードライフを長く楽しんでいきましょう。

リボ払い・分割払いを活用する

やむを得ず大きな出費があった時は、上記の対策では対応できない場合もあるかもしれません。

その際は、リボ払いや分割払いを活用すると支払い遅れを防げます。

アメックスには、買い物をした後から支払い方法を変更できる「あとからリボ」、「あとから分割」というシステムがあります。

利息が発生するデメリットはありますが、いざという時の対処法として知っておくと安心です。

リボ払い・分割払いの設定や支払い方法については、別の記事で詳しく解説しているので参考にしてくださいね。

参考記事：【アメックスのリボ払い】支払い額はいくら？気になる注意点も解説

まとめ

本記事では、アメックスカードの支払い遅れの対処法と予防策を解説してきました。

支払い遅れを起こしてしまった場合も、リスクと対処法を知っておけば速やかに行動できます。

カード利用を制限されないよう、予防策も積極的に取り入れてみてくださいね。

アメックスはサービスが充実しており、適切に利用すればとても便利なカードです。

支払い遅れには気をつけながら、アメックスカードとともに暮らしを豊かに楽しみましょう！